それから長年が経った今、シャンシャンは日本で、強烈なパンダブームを再び起こしている。6月12日の誕生以来、シャンシャンは何度も、日本の各大型メディアのトップニュースとなって来た。9月25日には、32万人以上の参加を経て、シャンシャンと正式に命名された。
午前7時にならないうちから、上野動物園の入り口には、メディア記者が長い列を作っていた。午前11時にシャンシャンが現れると、記者の隣にいた日本の同業者は、写真を撮りながら、「シャンシャンの魅力はすごい。最近はシャンシャンほど注目されているものはない」と感嘆の声を上げていた。
多くの日本人がシャンシャンの姿をいち早く見たいと望んでいる。シャンシャンの健康を確保するため、上野動物園は12月19日から来年1月末まで、一般公開を一日2時間半、抽選に当たった400組に制限する。すでに抽選結果が公開されている12月19日から28日の参観期間の当選率は約1%で、とりわけ12月23日の当選率はわずか144分の1となっている。参観者一人につきシャンシャンを見ることのできる時間は2分に満たないという。より多くの人がシャンシャンを見られるようにするため、上野動物園は19日から、シャンシャンの様子のライブ配信をインターネットで開始している。
かわいいシャンシャンは、日本に巨大な経済効果ももたらしている。関西大学の宮本勝浩名誉教授の統計によると、シャンシャンが東京にもたらす経済効果は年間267億円(1元約16円)にのぼる。上野動物園の最寄り駅の上野駅も「パンダ駅」の様相を呈している。上野駅内には、さまざまなパンダのポスターが貼られ、売店ではパンダグッズが飛ぶように売れ、パンダ関連の各種の食品や飲料も人気となっている。「シャンシャンには感謝。シャンシャンが生まれてから店の売り上げが上がった」。パンダ関連の記念品を中心に売っている商店の店員は笑顔いっぱいで記者にそう語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月20日