韓国の康京和外相が19日に訪日し、日本の河野太郎外相と会談し、安倍晋三首相と面会した。共同通信によると、双方は外相会談で、慰安婦問題をめぐり意見が分かれた。新華網が伝えた。
康外相は文在寅大統領を代表し、安倍首相を来年2月の平昌冬季五輪開幕式に招待したが、正式な回答は得られなかった。
【慰安婦問題で意見に食い違いも】
河野外相は会談後の記者会見で、日韓の2015年の慰安婦合意を「着実に履行」するよう求めたと話した。河野外相は、康外相が慰安婦合意に関する韓国側の調査の進展について説明したと話したが、より詳細な内容についてはコメントを控えた。
朴槿恵政権は2015年末、日本側との韓日慰安婦合意を急きょ発表した。日本側は「治癒金」を支出し、「最終的かつ不可逆的」な合意と称し、かつ日本大使館前に設置されている慰安婦像の撤去を求めた。
この合意は韓国で広く反対されている。文大統領が就任すると、韓国政府は同合意に何度も不満を表している。韓国外交部は7月末、朴槿恵政権と日本の慰安婦合意を調査する特別チーム(全9人)を発足し、年末までに調査結果を発表するとした。これは文政権が同合意の見直しを判断する重要な参考材料になるという。
日韓関係に詳しい消息筋は19日、共同通信に対して「同チームの調査結果は27日に公表され、合意の形成の過程に問題があったと指摘することになる」と話した。