日本の法務省は19日、同日未明に2人の死刑囚の死刑を執行したと発表した。うち1人は犯行当時に未成年だった男性。日本メディアは、2012年の第2次安倍内閣発足後に死刑が執行されたのは21人になったと伝えた。
死刑執行は日本国内と西側の死刑反対派を驚愕させた。2016年、日本弁護士連合会は政府に死刑廃止を働きかけ、2020年の東京オリンピックと国連犯罪防止刑事司法会議の前に、死刑の代わりに最も厳しい刑罰である仮釈放なしの終身刑を採用することを提案した。
19日に処刑された2人のうち、1人は関光彦死刑囚(44)。彼は1992年に千葉県市川市の民家に侵入し、中年夫婦と83歳のその母親、4歳の幼児を殺害し、15歳の娘に重傷を負わせ、現金34万円を盗んだ。犯行当時は19歳で、日本の刑法が定める成人になっていなかった。
共同通信社によると、日本で犯行時未成年だった死刑囚の死刑が執行されたのは20年で2人目となる。
1人目は殺人犯で作家の永山則夫。彼は19歳だった1968年、4人を無差別殺人した。獄中、彼は自身の経験をもとに本を出版し「著名作家」となり、一斉を風靡。1990年に死刑判決が下り、1997年に執行された。
この事件により、日本の司法界に殺人事件の刑罰の基準となる「永山基準」ができ、被害者の人数、残酷さ、社会影響などを考慮し、死刑にすべきかを判断するようになった。
同日死刑を執行されたもう1人は松井喜代死刑囚(69)。1994年に群馬県安中市で、当時42歳の交際女性とその両親を殺害した。
上川陽子法務大臣は、「慎重に考慮した上での執行。これらの犯罪は極めて劣悪で、被害者とその遺族を苦しめた。死刑執行前に十分な法廷審問を行った」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月21日