いずもに固定翼電子戦機を搭載することは日本の一方的な願望だが、グラウラーの自衛隊への加入は侮れない。その性能と特徴を見る限り、将来的には3つの用途が存在する。
(一)周辺諸国の電子施設の攻撃。グラウラーには整った電子偵察・電子対抗・電子攻撃の能力がある。その電子干渉は協力で、戦略級電子戦任務を遂行できる。アジア大陸の沿岸部のレーダーと電子設備は、グラウラーの脅威にさらされる。
(二)中露の先進的なステルス機に対抗。米軍内の演習で、グラウラーはF-22「ラプター」を初めて撃墜(シミュレーション)した軍機になった。中露に配備されているJ-20やSu-37という先進的なステルス機に対しても電子妨害が可能で、米日のステルス機を間接的に支援できる。さらに強い電子偵察能力を発揮しパッシブ探知を実施し、中露のステルス機の微弱電磁源など、レーダー反射特徴の位置をリアルタイムで特定できる。
(三)対外攻撃・急襲任務の遂行。グラウラーは電子戦用ポッドで敵側の電子設備を妨害・制圧し、さらに対レーダーミサイルを発射し感度の高い敵側の電子システムを破壊できる。米日の精密攻撃の急先鋒に成りうる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月2日