中国に二つの顔を見せる安倍氏、警戒心を払拭できず

中国に二つの顔を見せる安倍氏、警戒心を払拭できず。

タグ:釣魚島 艦艇

発信時間:2018-01-12 11:35:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 北京時間11日昼過ぎ、日本メディアが騒然とし、速報として「中国海軍の艦艇が尖閣諸島(わが国、釣魚島)の接続水域に進入」と伝えた。日本側の情報によると、日本の防衛省は同日午前中、中国海軍の艦艇と潜没した他国の潜水艦が、釣魚島・赤尾嶼から12カイリ離れた接続水域を航行しているのを発見した。日本側の艦艇は中国側の軍艦に「警告」を出し、関連水域から離れるよう求めた。

 

 中国公船は釣魚島の常態化巡航を早くから実現しているが、両国の軍艦は自制的で、釣魚島の接続水域に近づくことは極めて稀だ。日本政府の批判は、中国軍に真っ向から否定された。中国国防部新聞局はその後、海上自衛隊の艦艇2隻が同日、赤尾嶼から北東の接続水域に入り、中国海軍の「益陽」ミサイル護衛艦が直ちに行動し、全過程を追跡・監視したと裏付けた。「日本側はこれを心中知りながら悪人のくせに先手を打って訴え、黒白を転倒し、是非を一緒くたにし、中国軍の正当かつ合法的な権利を守る行動を喧伝している。我々はこれに強い不満と断固たる反対を表する」

 

 中日関係は回復傾向を示していたが、本件は両国関係にいかに影響を及ぼすだろうか。共同通信は、「両国関係改善の動向に水を差す(外務省筋)」という意見が多いと伝えた。また朝鮮の核問題で連携し、日中韓首脳会談を日本で開催するため、河野太郎外相は今月中に訪中を予定しているが、状況への対応によっては安倍首相が推進する中国への歩み寄り路線にも乱れが生じるかもしれないという。

 

 安倍首相は最近確かに、日中関係改善の強い意欲を示している。今年5月に東京都で行われた新年祝賀会で挨拶した際に、「今年は(日中)平和友好条約締結40周年だ。両国民が関係の大幅な改善を実感できる一年にしたい」と述べた。日本政府は「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)についても最近、協力の意向を何度も示している。

 

 しかしその一方で、日本は中国に警戒し備えようという心理を払拭していない。軍備拡張にせよ周辺外交にせよ、「中国けん制」は日本が求める重要な内容だ。例えば米ハワイを訪問中の小野寺五典防衛相は10日、陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の実験施設を視察した際に、日本は同システムを導入する際に朝鮮の弾道ミサイルの防御に限るのではなく、将来的にはさらに巡航ミサイルなどの迎撃の機能を拡大すべきだと表明した。共同通信によると、この発言は大量の長距離巡航ミサイルを持つ中国への抑止力と見ることができる。

 

 日本経済新聞は「安倍首相は中国に対して二つの顔を持ち、飴と鞭を使い分けている。日本政府は2018年に中国との関係改善を推進するが、安倍首相は現実主義者と保守派政治家という二つの顔を見せることになる。現実主義者の顔では、一帯一路への参与は世界2位の経済力を持つ中国との協力で不可欠だと考える。もう一つの顔では、国益と保守派政治家のイメージを重視し、中国の釣魚島沖での行動を決して容認しないことを示す」と伝えた。

 

 中国社会科学院国際問題専門家の白如純氏は、環球時報の記者に対して「本件が改善される中日関係に影響を及ぼすかは、日本がどのような行動に出るかに左右される。根拠なく騒ぎ続けるならば、影響が生じる。日本の中国への心理には近年、優越感から現在の危機感へと、大きな変化が生じている。特に中国の一帯一路が大成功を収めると、日本のこの危機感はさらに強まった。そのため彼らは一部の場で積極的な姿勢を示しているが、中国への警戒心が失われることはない」と指摘した。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月12日

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