多国が中国の春節旅行の準備開始 日韓は遠方に流れることを懸念

多国が中国の春節旅行の準備開始 日韓は遠方に流れることを懸念。

タグ:春節 中国 旅行

発信時間:2018-01-13 09:55:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

    中国の春節が近づき、中国人の海外旅行での消費は全世界に利益をもたらすとみられる。外国の一部の業者は中国人観光客殺到の準備を開始している。

 

東南アジアに観光ブーム到来

 

 旧暦の新年まで1カ月以上あるが、タイはすでに観光シーズンに入った。中国国内の複数の航空券検索サイトの情報によると、春節期間、北京や上海などの国内の主要都市からタイのバンコクやチェンマイなどに向かう便の航空券は普段の約3000元から8000元に高騰し、すでに売り切れている便もある。

 

 タイは中国人観光客に最も人気がある旅行先の1つで、2017年の外国人観光客数は3500万人超、その約3分の1が中国人だった。中国観光市場の急成長により、2017年のタイの観光収入は2兆7600億バーツ(約5568億元)に達した。より多くの中国人観光客を引き込むため、タイは新しい文化スポットをつくって華人の特徴を浮き立たせ、バンコクのメコン川沿いの邸宅の改造などを行った。慣例に基づくと、タイ政府は毎年春節にバンコクの中華街などで大規模なパレードを行い、イベントムードを盛り上げる。また、タイ政府は二線都市の観光にも力を入れ、ウタパオ国際空港 の拡張工事を進めている。将来的に中国直航便を増やし、バンコク周辺地区の観光客受入体制を整える方針。

 

 シンガポールとマレーシアも東南アジア華人が密集する国で、旧暦の新年になるとシンガポールのマリーナベイでは春節イベントが行われる。今年2月14日から24日にかけて、このイベントは初のメイクをテーマとしたパレードを行い、近代の科学技術要素を盛り込み、観光客に「スマート国家」の新年の風景を披露する。

 

 マレーシアは格安航空の優位性を生かして中国便を増設し、島観光を宣伝し、春節期間の観光客引き込みを狙う。カンボジア、フィリピン、ベトナムなどの東南アジア諸国も特徴的な観光商品で中国人観光客を引き込んでいる。

 

 文化と伝統が異なるため、中国人観光客は東南アジア旅行で現地の風俗文化と法律に注意し、人身と財産の安全意識を高める必要がある。タイ観光同業組合の丁有国副会長は、「中国人観光客に低価格、無料のツアーに参加せず、強制的な消費や闇ガイドに引っかからず、質のあるタイ観光をしてもらいたい」と話した。

 

カナダで雪を見て春節を過ごす

 

 2017年は中国・タイ観光年にあたり、カナダは各省・市と中国の春節の準備を整えている。今年、カナダ東部は非常に寒く、多くの地域が雪に覆われ、「南極や火星より寒い」と言う人もいる。しかし、楽観的なカナダ人はビジネスチャンスと捉え、多くの省と「中国人がカナダで雪を見て春節を過ごすのを歓迎する」というキャッチコピーまで打ち出した。

 

 カナダの業者は戌年の春節を迎える中国人観光客を受け入れる準備を整え、人気のカナダのダウンコートメーカーCanada Gooseも十分な在庫を用意したとしている。多くの中国人観光客が訪れる店は新年前に銀聯カード、支付宝、WeChatでの決済サービスを導入した。

 

 今年、華人が密集する多くの都市で特徴的なイベントが予定されている。バンクーバーの中華街は2月18日に伝統の新春パレードを開催。最大都市のトロントでは一連の「ハッピー春節」イベントが行われ、2月8日の大晦日前夜にはランドマークの国家テレビ塔が「中国レッド」に変わり、中国の春節を祝う。

 

日韓は中国人が遠方に流れることを懸念

 

 ここ数年、大量の中国人観光客が春節期間に日本を訪れて「爆買い」し、日本の多くの業者が在庫を増やし販促活動を実施するのが「定番」となっている。『西日本新る中国人観光客が大幅に減少し、韓国経済界はこの機会に好転することを望んでいる。韓国の『亜洲経済』ウェブ版は、ホテルの予約が大幅に増加していないことから、中韓間の政治による観光業への影響はまだ残っていると論じた。

 

 『日本経済新聞』は、家庭の収入が増加したことにより、中国人観光客は遠くに観光するようになり、目的地が多様化していると報道。春節期間に東南アジアの島国、欧州や米国に行く観光客も大幅に増加し、日韓の観光人気は低下する可能性がある。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月13日



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