日本メディアが15日に福島県水産試験場の情報を引用して伝えたところによると、東京電力の福島第一原発事故後に同県は沿岸部で海産物の放射性セシウム濃度を検査しており、2017年に採取した全サンプルの放射性セシウム濃度が日本の安全基準(1キロあたり100ベクレル)を下回ったことがわかった。年間を通して全サンプルが安全基準を下回ったのは2016年に続き2年目となる。
福島県水産試験場によると、2017年のサンプル数は8722本、うち8555本(98.1%)が検出可能な限界数値以下となった。放射性セシウムが検出された167本(1.9%)のサンプルのうち最高値は1キロあたり36ベクレルで、同県漁業協同組合連合会が規定する出荷前基準値(1キロあたり50ベクレル)を下回った。
福島県は2011年4月から検査を実施。2011年はサンプルの39.8%が基準値を上回ったが、その後に減少し続け、2015年には0.05%に低下。15年4月以降、基準値を超えるはサンプルは出ていない。水産試験場の責任者は、「科学的な数値に基づき、消費者に海産物が安全であることを示したい」と話す。
2012年6月、福島県の海域で一部の魚種および海域の試験的操業が開始。最初の対象は魚類3種だったが、現在は170種に達する。操業自粛海域も原発から20キロ範囲から10キロに縮小した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月16日