日本の第196回通常国会が22日に開幕した。日本の安倍晋三首相は同日午後、衆参両院の本会議で施政方針演説を行った際、中日関係を新たな段階へと発展させることに期待を示した。
安倍首相は、「日本と中国は地域の平和と繁栄に大きな責任を持つ」とし、日本は中国と「安定的に友好関係を発展させる」とした。安倍首相は、今年は日中平和友好条約締結40周年という節目に当たり、日中双方は、両国の経済、文化、観光、スポーツなどの分野での交流を強化するとし、「ハイレベルな往来を深めることで、日中関係を新たな段階へと押し上げ」ることに期待を示した。
内政面では、安倍首相は、憲法の改正に具体的な案を出し、衆参両院の憲法審査会の改憲に関する議論を進めるよう、各政党に求めた。演説ではこのほか、働き方改革を推進することや、天皇の退位と新天皇の即位が順調に行われるよう努めることなどが触れられた。
外交と安全保障の面では、安倍首相は引き続き、日米同盟関係の重要性を強調し、アジア太平洋地域の協力メカニズムをさらに整備し、米国や韓国、オーストラリア、インドなどの戦略的な利益の共通する国との協力を強化すると語った。安倍首相は同時に、朝鮮の核兵器やミサイルの開発が日本の安全を脅かしていることを理由として、陸上配備型ミサイル防衛システム「イージス・アショア」を導入して日本の防衛能力を強化するとし、さらに今年末の防衛大綱の見直しも推進するとした。