沖縄県宜野湾市の小学校上空での米軍ヘリコプター飛行問題をめぐり、在日米海兵隊が「ヘリは小学校から百数十メートルは距離を置いて飛行していた」と説明し、上空での飛行を確認したとする防衛省側に反論した。日本政府関係者が22日、明らかにした。共同通信が伝えた。
防衛省は18日、宜野湾市立普天間第二小の上空を飛行する米軍ヘリ3機を監視員の目視や監視カメラで確認したと発表した。また米軍はレーダーの航跡記録や操縦士への聞き取りから、学校上空は回避したと主張している。
米軍は消息筋に対して、ヘリ3機が小学校に近い米軍普天間飛行場(宜野湾市)から離陸後、小学校との間に十分な距離を保ち飛行していたと説明。
米海兵隊太平洋基地政務外交部長のクラーク大佐は22日、面会に訪れた県議らにヘリの航跡記録を示した。面会した仲宗根悟県議によると、航跡は普天間第二小と、近くの普天間中学校の間を縫うように飛んでいたという。ただし宜野湾市によると、両校の敷地は約120メートルしか離れていない。
昨年12月に米軍ヘリの操縦席の窓枠が校庭に落下したことから、普天間第二小は米国側に上空の飛行禁止を求めていた。日米は学校上空の飛行を最大限に回避することで合意していた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月24日