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英誌『ジェーン・ディフェンス・ウィークリー』ウェブサイトは22日、アンドリュー・テイトによる「空母支援艦が大連に到着 001A型空母まもなく初の海上試験開始」と題した記事を掲載した。
これによると、艦番号89の中国の空母支援艦がこのほど大連に到着し、中国の2隻目の空母(通称001A型空母)の前に停泊している。これを受け、中国人民解放軍海軍と造船所が現在、同空母の初の海上試験をまもなく行うために準備をしているのではないかとの憶測が高まっている。
ネットでは、001A型空母の煙突が煙を上げる写真が出回り、こうした憶測にさらに拍車をかけている。この写真からは、空母の推進装置の試験が行われていることがうかがわれる。
新空母の支援艦が大連に登場
中国人民解放軍海軍の1隻目の空母「遼寧艦」が初の海上試験を行った際には、総合支援艦「徐霞客」(艦番号88)が、長さ304.5メートルのこの空母にぴったりと寄り添っていた。支援艦「徐霞客」は最大収容人数2500人を誇る。「徐霞客」の姐妹艦(艦番号89の支援艦)の写真が初めて現れたのは2017年。当時、この支援艦は広州で建造中だった。新型支援艦は001A型空母の初の海上試験で同様の役割を演じるものとみられる。
新型支援艦には宿泊・レジャー施設があるほか、大量のエンジニアや技術監督員、操作員に事務スペース(事務室や会議室、分析施設など)を提供する。これらの人員は、空母の海上試験航行任務を実施し、空母の給電・推進・武器・補助などのシステムがすべて正しく配備されているかを評価し、計画に従って海上で作業を展開することとなる。
さまざまな憶測があるが、001A型空母が初の海上試験をいつ行うかについての正式な発表はまだない。001A型空母は2017年4月26に正式に進水した。
総合支援艦「徐霞客」が、2012年に就役した遼寧艦にまだ支援を提供しているかは明らかではない。2隻目の空母支援艦の建造は、「徐霞客」が遼寧艦に引き続き後方支援を提供する必要があるか、支援艦「徐霞客」が3隻目の国産空母の初の海上試験に支援を提供する必要があるかを意味している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月25日