日本の河野太郎外相が招待に応じ、27−28日に中国を公式訪問した。新年早々の訪中は、河野氏の外相就任後初となる訪中でもある。中日間の交流が、特に注目を集めている。
今回の訪中の主な目的は、両国関係改善の流れを強めることだ。日本側は安倍晋三首相と習近平国家主席の相互訪問を推進しようとしており、また日本側が議長国となる中日韓首脳会議の早期開催を目指している。
効果を見ると、河野外相の今回の訪中は、中日関係に積極的な要素を追加した。
両国は関係発展を促進する歴史の節目を重視している。両国は「初心」を忘れず、平和友好条約締結40周年と中国の改革開放40周年を契機とし、双方の関係を新たな段階に押し上げるとした。双方はハイレベル往来が両国関係の改善と発展に対して重要なけん引力を生むと判断し、中日韓首脳会議の早期開催に向け適切な環境を整えていくことで合意した。
両国は食い違いを適切にコントロールするという、重要な目標に再言及した。歴史問題は長期的に両国関係の発展を妨げている。中国側は、歴史問題は重大かつ敏感な問題であり、日本側は歴史を鑑とすることで初めて中日関係を未来志向にできると再び強調した。主権などの問題は短期間内に解決しがたく、現在は自制し突発的な事態を回避することが重要である。双方は海空連絡メカニズムの構築に向け合意を目指すことを歓迎し、早期の取決め調印・実施への期待感を示した。双方は共に努力し、東中国海を平和・協力・友好の海にするため努力する。
両国は実務的協力を推進する取り組み方針を明らかにした。日本は「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設への参与、第3国市場の開発をめぐる協力の模索で、比較的明瞭な意向を示した。中国は開放的かつ包括的な態度で応じ、日本による一帯一路の建設への参与を歓迎した。