現在の中日関係の改善は、双方の努力によるものだ。日本は最近、対中関係で前向きな姿勢を示している。安倍首相は国会演説で、対中関係の改善を次の重要な施政課題とした。中国は周辺諸国への外交活動を強化し、「親誠恵容」の理念、隣国と友好的に付き合いパートナーとする周辺外交方針に基づき、周辺諸国との関係を深めている。中国は現在の両国関係発展の成果を惜しんでいる。
ところが、中日関係の回復の流れは、それほど堅固ではない。日本国内では依然として保守勢力が中国の台頭に警戒し、中国を潜在的な敵とみなしている。一部の人は日米同盟関係の強化をアピールし、さらなる強化を目指すことで、中国を戦略的に包囲しようとしている。極右勢力は日本による侵略の歴史を極力否定し、軍国主義の罪の汚れを洗い落とそうと妄想している。さまざまな消極的な要素が中日関係の発展を妨げ、両国の国民感情を損ね、地域の平和と安定に悪影響を及ぼしている。
そのため中国は両国が共に努力し向き合うことを呼びかけ、特に日本側に対しては対中政策の後退を回避するよう促している。2018年は中日関係が正常な発展の軌道に戻るチャンスの年であり、二国間関係の発展は重要な段階に差し掛かっている。チャンスをつかめるかは、日本側が発言を実際の行動に移せるかにかかっている。(筆者・華益声 国際問題専門家)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年1月30日