若者は自分自身でライフスタイルを決めることができるが、若者が「低欲望」生活に甘んじるままにしておくと、後々大きな問題へとつながる可能性もある。日本の学者の間では、「低欲望」の原因についてはいろんな見方があるものの、その影響については、少子高齢化が加速し、高齢者を養う社会の負担が大きくなり、日本の経済は泥沼から抜け出せないとの見方で一致する。
経済学という観点から見ると、若者の欲望が低下し、消費に消極的になると、商品が売れず、そうなると、労働者の給与も上がらない。さらに、企業は投資を控えるようになり、経済はまた、停滞、不景気に陥ってしまう。このような悪循環はいつの間にか形成され、それを打ち破るのは至難の業だ。また、社会学という観点から見ると、「低欲望」により、少子高齢化が深刻化すると、社会の持続可能な発展の足かせとなる。
若者は国家の未来。日本の若者が「低欲望」であることは、将来に希望を持てないという若者の姿を映し出していると同時に、日本の近年の経済構造改革や社会改革が思うように進んでおらず、成果に乏しいことも反映している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月7日