日本メディアによると、パナソニックは今年3月に創業100周年を迎え、それを記念して中国の北京市に創始者の松下幸之助氏(1894-1989)の事績を紹介する記念館を設立する。
第二次世界大戦後に中国に最初に生産拠点を設立した日本大手のパナソニックは中国の近代化に貢献し、松下幸之助氏の著書も中国語に翻訳されて書店に並んでいる。パナソニックは中国という大きな市場での販売拡大に期待している。
1978年に日本を訪問した鄧小平副総理(後の中国最高指導者)は松下電器産業(現在のパナソニック)のテレビ工場を視察し、当時顧問を務めていた幸之助氏が技術と経営面で中国を支援することを望んだ。この要求に対し、同業他社はそれほど積極的ではなかったが、松下は1987年に北京にブラウン管製造の合弁会社を設立した。これを皮切りに、パナソニックは現在中国に約100カ所の生産拠点を持つ。
今年はパナソニック創業100周年にあたるだけでなく、2人の会談から40周年の年でもある。記念館は松下幸之助氏の経歴、経営理念、開発した商品のほか、2人が会談した際の状況やパナソニックの中国業務についても紹介する。記念館は6月にオープンする予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月27日