中国人民政治協商会議第13期全国委員会第1回会議の記者会見において、王国慶報道官は多くの敏感な国際問題について正面から回答した。
西側メディアは、中国がいわゆる「シャープパワー」により西側諸国に影響を及ぼし、「内政干渉」していると伝えた。シンガポール華字紙『聯合早報』によると、王報道官は「西側の一部の人物の体は21世紀に入っているが、脳はまだ冷戦時代に置いてけぼりになっている。同じことをやっていても、西側諸国はソフトパワーやスマートパワーであり、中国になるとシャープパワーとやらになる」と発言した。AP通信はその後、中国の報道官は「目に見えない影響力」を使い、西側をけん制したと報じた。
香港「中評社」は、「王報道官、中国脅威論に反撃」と題した記事で、王報道官の発言内容を引用した。「中国の穏健かつ持続的な発展、日進月歩の変化が国際社会から広く注目されるに伴い、多くの人々が中国を理解しようと願っている。中国も真実の、立体的かつ全面的な中国のイメージを示そうと取り組み続けている。中国の総合的な国力の向上に伴い、中国は対外宣伝活動の拡大を続けている。これは異論の余地なき事実だ。しかしこれは自国のイメージを示すためであり、国際社会が直ちに、正確に、全面的に中国を理解できるようにするためでもある」
2018年の両会にとって初の記者会見が、2日に開かれた。国内外の記者から16の質問があったが、うち日本の朝日新聞は唯一質問の機会を得た海外メディアだ。これは今年も関係改善を続けようとする、中日の願いを示しているようだ。また専門家によると、今年は中日関係が改善され、全体的に好転する一年になるという。
環球時報の報道によると、6番目に質問の機会を得た朝日新聞の記者は、流暢な中国語で「我々は日中関係の回復の兆しを見ている。安倍首相はこれを機に、中国を公式訪問する意欲を持っている。両国間には多くの問題と食い違いが存在しているが、政協委員は現在の中日関係をどのように評価するか。対日外交をいかに展開するか。また日本に何か期待することはあるか」と質問した。
王報道官は「日本側は最近、対中関係で積極的な情報を出している。中日関係にも好転の兆しが見え始めた。そのため我々は双方がいっそう惜しみ、この有利な契機をつかみ、中日の4つの政治文書と4つの原則的共通認識を踏まえた上で積極的な要素を蓄積し続け、両国関係を一日も早く正常な発展の軌道に戻し、両国のハイレベル交流に向け適切な雰囲気を醸成することを強く願っている」と回答した。
日本メディアは今年の両会を非常に重視している。中国常駐記者の他に、大手新聞社は本社から北京に特派員を派遣している。NHKの記者3人は2日午後、天安門広場に3時間前に駆けつけ、政協委員の撮影の準備を整えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月5日