シンガポール紙『聯合早報』によると、日本の福島で7年前に発生した原発事故をきっかけに、日本はエネルギーの科学技術をより重視するようになった。岩手県の大型養鶏場はこのほど、鶏糞エネルギーの開発に成功し、5000万羽の鶏の糞便で1万世帯以上の家庭に電力を供給できると発表した。
2016年、同工場は65億円を出資し、敷地面積6700平方メートルの4階建てのバイオマス発電所を建設。同施設はエネルギー事業の一里塚であり、飼育した鶏の排泄物を発電に使用する。鶏糞を燃焼処理し、1時間に6200キロワットの電力を輸送できる。
養鶏場が電力を送電業者に輸送し、首都圏と東北地方の家庭に輸送され、1万世帯以上の家庭の電力を賄うことができる。 同社発電部門責任者の松本圭由氏は、「開発開始前はこれらの糞便は全て廃棄物で、有料で業者に引き取ってもらっていた。現在は貴重なエネルギーになり、信じられない変化を遂げた」と話す。
同社は新エネルギー事業の成功を祝し、近く販促イベントとして「鶏電力」のユーザーに唐揚げ1パックを贈る。日本メディアは、養鶏場が鶏と電力を売るというのは日本では初めてだと論じた。
家畜の糞便を使った発電は環境保護に大きな効果がある。北海道なども自然エネルギーを重視し、牛糞での発電を進めている。また、日本は部門を超えた協力を展開し、この技術の普及に取り組む考えである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月6日