台湾『聯合報』の編集者によると、日本は桜のシーズンを迎えているが、桜の天敵である「クビアカツヤカミキリ」も春の訪れにより発生している。10匹だけで桜もしくはスモモの木を破壊できるという。日本当局は厳戒態勢に入り、全面的な駆除を展開している。市民から通報があれば、直ちにその桜を伐採する。この昆虫は猛スピードで繁殖し、一度に1000個弱の卵を産み、当局を懸念させている。現在は駆除薬がなく、すでに数百本の木が切られている。
クビアカツヤカミキリは春の到来を告げているが、日本の桜は深刻な脅威にさらされている。日本のクビアカツヤカミキリはベトナムなどからの外来種であり、全長は約2.5−4センチに達する。
クビアカツヤカミキリは桜を好み、雌は1度で1000個もの卵を産む。木の中で孵化した幼虫は樹皮を食べる。幼虫が幹の中に10匹も入れば、この木はお終いだ。
日本の当局は宣伝パンフレットを作成し、桜の木にクビアカツヤカミキリがいれば、当局に伐採を依頼するよう呼びかけている。
森林総合研究所企画部室長の加賀谷悦子氏は、読売新聞に対して「繁殖率が非常に高い。今から繁殖を防止する対策を講じなければ、取り返しのつかないことになる」と話した。
日本大学森林昆虫学教授の岩田隆太郎氏は、タイムズ紙に対して「数十年後に桜が日本から失われることが想像できる」と述べた。岩田氏は別のインタビューで、20−30年後には日本で桜を鑑賞できなくなると予想した。
クビアカツヤカミキリは2012年に初めて愛知県で発見された。その時から東京、埼玉、群馬、栃木、大坂などの桜が被害にあった。駆除薬がないため、すでに数百本の木が切られている。
東京の10日間の桜シーズンが到来し、多くの観光客を集めている。日本の桜経済の市場規模は、1000億円にのぼると言われている。しかし東京都多摩川の桜並木5本のうち、4本がクビアカツヤカミキリの被害にあっている。学者の警告も誇張ではないことが分かる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月27日