日本の『朝日新聞』は3月5日、日本防衛省が、2030年までF-2に代わる次世代戦闘機の自主研究開発を断念し、国際協力をベースとした共同開発を進める方針を示した上、F-35Aを追加購入する可能性も示唆したと伝えた。
一方で防衛相は3月6日、「国産の次世代戦闘機開発を諦めたという報道は事実でない」と説明。その上で、日本が3月に米国と英国の軍需企業に対し、「情報要求書」を提出し、F-3と呼ばれる次世代戦闘機の設計プランを求めていることを明らかにした。
日本の事情に詳しい専門家は、F-3の具体的な設計プランについて、日本がF-35、F/A-18E/F、「タイフーン」などの現行機をベースにすることを望んでいると話した。
果たして日本は、どのような次世代戦闘機F-3を必要としているのか?これにはまず、日本がどこを仮想敵国とみなし、F-3がどの国を作戦対象にしているのかをみなければならない。
日本の周辺を見渡すと、日本は一貫して中国を仮想敵国の一つとみなしており、中国の最先端戦闘機がF-3の作戦対象になるだろう。日本は長期にわたって「中国脅威論」を誇張し、米国軍による中国包囲の先兵を務め、強大な軍事力を求めると共に、中国を戦後秩序と「正常国家」回復を図る際の大きな妨げと位置付けてきた。
中国の最先端戦闘機「歼-20」は日本の次世代戦闘機F-3の作戦対象となる。日本は、次世代戦闘機が歼-20に劣らないステルス、重型、双発、リモート、先進搭載兵器探知などの特徴を求めているはずだ。
日本は当初、「心神(X-2)」技術実証機をベースとするF-3の自主研究開発を計画していた。しかし、「心神」は冴えず、2016年6月4日の初飛行から1年余りの間に試験飛行をわずか32回で終え、なんとも言えない結末となった。