共同通信社は3月27日、中国シェア自転車大手のMobikeが正式に日本市場に進出すると報じた。6月の東京を皮切りに、今年中に20都市での展開を目指す。投入される自転車は計3万台。コンビニ大手や飲食チェーンなど提携先店舗に専用駐車場を設置する。街角に気軽に乗れる自転車は、迅速に普及する可能性がある。
コンビニ大手3社のほか、マクドナルドやスターバックスなど飲食大手と提携し、店外に専用駐車場を設置する。
地方自治体や空き地を持つ不動産会社とも提携する計画で、年内に4000カ所の駐車場を確保する。
シェア自転車を基本的にどこでも駐車できる中国とは異なり、規制が厳しい日本では専用駐車場の設置が不可欠だ。そのためMobikeは駐車場用の土地を持つ企業と広く提携を進め、日本市場を開拓しようとしている。
提携企業からみれば、顧客増加が見込めるメリットがある。飲食チェーンの一部では、Mobikeユーザーを対象にした割引サービスも検討されている。
日本ではすでに福岡市などでMobikeが試験サービスを行っている。自転車には通信機能が搭載され、ユーザーはスマホのアプリで近くにある自転車を探すことができる。スマホで予約と支払ができ、開錠することもできる。
使用費は30分ごとに50円。決済手段はクレジットカードのほか、今後は「LINE Pay」で支払うことも可能になる。
日本政府は現在、健康や環境にやさしいシェア自転車の普及を後押ししている。観光スポットでは多くの外国人が自転車を利用している。ポテンシャルの高いこの市場に目を付けたヤフーやメルカリなど大手企業も参入を急ぐ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月31日