日本学界が京大に731部隊軍医学位撤回を要請 日本初

日本学界が京大に731部隊軍医学位撤回を要請 日本初。

タグ:学位を撤回 731部隊 細菌兵器

発信時間:2018-04-04 14:00:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 日本の『京都新聞』が2日に伝えたところによると、名古屋大学の池内了教授ら学者は同日、京都大学で記者会見を開き、「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」を設立し、人体実験で得たデータ、論文を執筆した疑いがある731部隊の将校に医学博士号を授与したことについて京都大学に事実確認を行い、学位を撤回するよう呼びかけた。731部隊メンバーの学位撤回を求める運動は日本初。


 記事によると、問題になっている論文は京大医学部出身の澤正欣軍医少佐による『イヌノミのペスト媒介能力に就いて』。「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」事務局長で滋賀医科大学名誉教授の西山勝夫氏は、「特殊実験で用いられた実験動物は動物ではなく人間だった可能性が高い。人体実験が事実であれば、論文はねつ造であり非人道的な行為。京大は実験対象が人だったかを検証する義務がある」と指摘した。会は署名を集めており、7月にも京大学長や医学部長に検証を要請するという。


 第二次世界大戦中、731部隊は中国東北地区で細菌兵器を研究し、中国人を使って人体実験を行った。『京都新聞』によると、731部隊の石井四郎部隊長が京大医学部を卒業したほか、京大は約20人の731部隊メンバーに学位を授与した。 


『環球時報』の記者が3日午後、この件について京大に電話で尋ねたところ、同校広報担当者は「京大はこの件について声明を出さない。現時点ではコメントを拒否する」と述べた。


 京都大学は東京大学に次ぐ世界トップクラスの研究型国立総合大学で、第二次世界大戦は「京都帝国大学」という名前だった。NHKは2017年8月にドキュメンタリー『731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~』を放送し、731部隊の罪行のもう1つの責任は日本の大学にあると論じた。当時、日本軍と大学の関係は密接で、軍は大学に研究経費を提供し、大学は軍に研究人材を提供していた。NHKの統計によると、京大は1936年に中国の戦場に37人の医学研究者を送り込み、1942年には75人を送り込んだ。また概算統計によると、1940年代、日本の高等教育機関は年間100人以上の研究者を中国侵略日本軍に送り込んでいた。 


    第二次世界大戦後、日本の大学と研究機関は戦争を反省し、軍事研究の協力に消極的になったが、その状況は近年変化している。2014年12月、東京大学大学院情報理工学系研究科は軍事研究禁止に関する指導方針を修正し、軍事研究を解禁した。宇宙物理学を専門に研究する池内了教授は『環球時報』の取材に対し、「今回の修正で安倍政権の軍事協力路線が明らかになった。これは日本の未来だけでなく、科学の未来にとっても極めて危険なこと」と述べた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年4月4日

 

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