価値観が多様化 日本で「シェア墓地」が流行

価値観が多様化 日本で「シェア墓地」が流行。傘シェア、自転車シェア、ルームシェアなど、私たち各個人の生活にシェアリングエコノミーが浸透しているが、日本には「シェア墓地」まで登場した…

タグ:シェア 墓地 高齢化 遺骨

発信時間:2018-04-04 15:15:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 まず、高齢化の深刻化により、日本の墓地面積と死者数のバランスが乱れ、墓地の価格が高騰している。国立社会保障・人口問題研究所の推算によると、2010−19年にかけて日本が必要とする墓地の面積は650万平方メートルで、東京ドーム139個分に相当する。面積が狭く土地が貴重な日本では、これほど悩ましいことはない。「シェア墓地」は土地を節約でき、さらに経済的な問題により墓が買えないという問題を解消できる。

 

 次に、日本社会の価値観が多様化し、一部の都市は同性結婚を認めている。終身独身を選ぶ男女も増えており、男性が祖先の墓を継承し女性が夫の墓に葬られるという習慣が非現実的になり始めている。総務省による最新の調査結果を見ると、日本では65歳以上の女性の5人に1人が独身者で、男性は10人に1人。中央大学の山田昌弘教授は「日本人の血縁への観念が日増しに薄れており、高齢の単身女性は自分のために墓を用意せざるを得なくなっている。彼女たちに不足しているのはお金ではなく、パートナーだ。この他人との合葬の需要は今後、さらに増えるだろう」と指摘した。

 

 日本にはさらに「シェア墓地」の古い方法がある。これは家族の遺骨を、寺の仏像の中に収める方法だ。大阪市天王寺区の一心寺は1887年より「骨仏」を作っている。仏像の内部は空になっており、1万人以上の骨壷を収められる。一心寺には14体の「骨仏」がある。2007−16年まで、22万3000人が自分や家族の遺骨を収める申請を出した。これは日本で最も歴史ある「シェア墓地」と言える。(筆者・蒋豊)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月4日  

<  1  2  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで