ジュンの佐々木進社長は、「新しい服を着た時の気持ちがファッションならば、グルメもファッション」と話す。服は他人と違う合わせ方で楽しむことができるが、食べ物は人とシェアしたいと思わせる。人間関係を重視する現在の若者にとって、グルメは服より共感を得やすい。
予想通り、同社がオープンした8軒のレストランは若者が耐えない。20代女性は、「服は買わなくてもいいけど、食べるのは別」と話す。同社は飲食業務により力を入れたいと考えている。
食品の安全が最大の前提だが、見た目と食べ方を工夫すれば、これまでにないサプライズと感動を与えられる余地は存在する。この感覚はファッションと同じである。
飲食業界はファッション業界との距離を縮めている。