「中国にも多くの優秀抗日作品がある」
同じく旧日本兵の役ではあったが、美濃輪氏は『南京!南京!』『金陵十三釵』『厨子戯子痞子』などの名作にも出演したことがある。中国トップの監督との仕事について、美濃輪氏は「大変ためになった」と話す。『厨子戯子痞子』では日本の軍官・五十嵐を演じ日本料理店に押し入り、水がめに向かい「これはフグか」と言った。実際にはフグはその後の処理で加えられ、水がめは撮影の段階では空だった。美濃輪氏はまず自分なりに演じたが、管虎監督からは「どうして目を動かさないんだ? ここでフグが泳ぎ回っていると想像するんだ」と言われた。美濃輪氏はこの細かい指摘に心を動かされた。
『南京!南京!』『金陵十三釵』のスタッフには軍事専門家がおり、日本人俳優が最大限に旧日本兵を再現できるよう指導した。美濃輪氏は環球時報の記者に対して「中国には実際には多くの優秀抗日作品がある。抗日神劇は、スタッフの態度が問題だ。彼らが業界内で成功していないのも無理はない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月25日