「参考消息網」は4月27日、香港メディアの報道を引用し、中国が世界で行う高速鉄道普及活動はヒートアップし、中国が日本と共同開発する時速500キロのロボット列車は世界最速の列車になるだろうと伝えた。
香港の『南華早報』ウェブ版は4月26日、『重慶晨報』に掲載された開発に参与した重慶理工大学の頼晨光教授の言葉を引用し、高速エア駆動リニア1代目と2代目の試作と実車試験が日本で完了したと伝えた。
報道によると、この列車は最高時速500キロに達し、時速430キロの上海リニアを上回る。
新幹線「のぞみ」は日本で運行中の3種の弾頭型車両の中で最速で、東京・大阪間を2時間半で移動する。新型のリニアが導入されれば、移動時間は1時間に短縮される。
ウェブマガジン『業界リーダー』の報告によると、2011年に提出された電気電子学会(IEEE)国際ロボット技術・自動化大会の論文で、日本の東北大学の研究チームはこのリニアプロジェクトを真っ先に紹介した。
上海リニアと同様、高速エア駆動リニアもレールと接触しない。エア駆動で浮き、短くて太いU字翼と急速に移動する空気を利用し、地上近くを飛行する。
『業界リーダー』によると、上海リニアは磁気浮上式を採用しているため同様の効果があるはずだが、車両の底とレールの間に空気抵抗がある点が効率を低くし、建設費を上げている。
2016年に始動した政府計画で、中国は最高時速500キロと250キロ、全世界のレール幅に対応できる次世代の旅客輸送列車と貨物列車を開発するとしている。
海外での高速鉄道建設は中国の「一帯一路」提唱の一部である。この提唱はアジアからアフリカまでの商業貿易、インフラの連結の強化を目的としている。
また、中国の高速鉄道網の規模は世界一だが、建設は続いており、全プロジェクトに3兆5000億元を投じる計画。中国の高速鉄道営業距離は2万2000キロに達し、2020年までに3万キロに延ばし、全国の8割以上の都市をつなぐ計画である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年4月27日