中日韓の協力、「三国志」にあらず

中日韓の協力、「三国志」にあらず。

タグ:中日韓 三国志

発信時間:2018-05-02 14:56:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 第7回中日韓首脳会議が9日、日本の東京で開かれる。李克強総理は日本の安倍晋三首相、韓国の文在寅大統領と会議に出席する。これは2年以上途絶えていた中日韓首脳会議の再開を意味する。中日韓の協力の船が、再び帆を掲げ出港しようとしている。


 過去を振り返ると、中日韓の協力は大きな成果を手にしている。中日韓首脳は1999年、フィリピンで開かれたASEAN+3首脳会議の会期中に朝食会を開き、中日韓の協力を開始した。3カ国首脳は2000年に、会議を定期開催することを決定した。3カ国首脳は2002年より、朝食会を正式な会議に改めた。2008年12月には初めて、ASEAN+3の枠組み外の中日韓首脳会議が福岡で開かれた。2011年9月には、中日韓協力事務局がソウルで設立された。3カ国の協力は20年弱の発展により、多くの実質的な成果を手にした。3カ国の国民の利益、アジアの平和・安定・繁栄に重要な貢献を成し遂げた。


 中日韓の協力は、首脳会議を軸とし、21の閣僚会議と70以上の協議枠組みを支柱とする、全面的・多層的・広範な協力体制を形成している。経済・貿易・財政・金融、政治安全、持続可能な開発、社会・人文などの各分野の協力が全面的に発展している。北東アジア物流情報サービスネットワーク(NEAL-NET)、キャンパスアジア、東アジア文化都市、中日韓協力国際フォーラムなどの重要プログラムが基礎を固め、「中日韓投資協定」が署名され発効した。3カ国間の2017年の貿易総額は6400億ドルを超え、年間人的往来は延べ2700万人を超え、500組以上の友好都市関係が結ばれた。


 過去を振り返ると、感慨を催さざるをえない。中日韓の協力の発展は、紆余曲折を経た。特に近年、北東アジア情勢は終始複雑で、一部の歴史問題、現実的な食い違い、域外大国からの要素が加わり、3カ国の二国間関係に深刻な問題が生じた。これにより3カ国首脳会議が中断された。


 喜ばしいことに、中日韓の協力の意向に揺るぎはなく、局面打開のチャンスを常に求め続けてきた。


 今年に入ってからアジア情勢には重大かつ積極的は変化が生じた。朝鮮半島情勢にも、この10年間にはなかった積極的な発展の兆しがある。中日・中韓関係が改善され、徐々に正しい軌道に向かっている。日韓関係も改善に向かっている。3カ国のたゆまぬ努力により、中日韓協力の新たな春をついに迎えることができた。


 中日韓首脳会議が間もなく開かれるが、これは3カ国にとって重要なチャンスだ。3カ国の協力は「三国志」ではなく、相互尊重し、共通点を求めて相異点を保留する精神を貫き、協力とウィンウィンを実現するため努力するべきだ。まず政治的な相互信頼を強め、政策の意思疎通と調整を強化し、利益の融合点を拡大し、二国間関係の敏感な問題を適切に解消する。次に地域経済一体化をけん引し、中日韓自由貿易区、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉を加速し、東アジア経済共同体の建設を共同推進し、地域の持続可能な発展を促進する。それから文化・教育・観光・メディアなどの協力を強化し、民意の基盤を固める。さらに対話と協議を通じ、北東アジアの平和と安定を積極的に守り、さらにその他の国と緊密に連携し、北東アジア平和・安全メカニズムの構築を共に促す。最後に意思疎通と協力を強化し共にアジアの声を出し、多国間貿易体制を守り、保護貿易主義にノーと言う。地域・世界経済の開放と成長の維持を促し、各種リスクに共に対処し、アジア運命共同体を共同建設する。(筆者・周信 国際問題学者)



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月2日

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