日本とロシアの消息筋は2日、両国が進めていたロシア極東地区の空港共同改築事業で、日本が提出した協力案が最終段階でロシアに拒否されたことを明らかにした。日本メディアによると、同事業は両国の経済協力の象徴とみなされており、日本側はつまずいた形だ。
▽予想外の拒否に遭遇
ロシアのウラジミール・プーチン大統領が2016年12月に訪日した際、日本の安倍晋三首相は、両国の経済協力プラン8項目を発表した。ロシア遠東地区のハバロフスク国際空港の改築事業も重点プロジェクトとされた。
消息筋によると、もともとの計画では、日露はそれぞれ49%と51%の出資比率で、この空港の新たな国内線ターミナルビルの建設と運営で協力することになっていた。
日本側の参加企業には、総合商社の双日、日本空港ビルディングのほか、海外インフラ投資企業が含まれる。日本側は2016年12月、ハバロフスク空港会社と協力覚書を締結し、2017年4月には新ターミナル建設で合意していた。
日本メディアによると、これらの企業は日本国土交通省の支持も受け、この事業への参加はほぼ決定済みと考えられていた。