日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、探査機はやぶさ2が20日、接近途中に捉えた小惑星「りゅうぐう」の画像を公開した。
りゅうぐうから約100キロ離れた場所から撮影した画像を見ると、りゅうぐうは赤道付近で自転による遠心力が膨張し、そろばんの玉のような形になる。表面にはクレーターのような窪地が見える。
りゅうぐうは地球と火星の間の軌道上を飛行しており、水と有機物が存在すると考えられている。これは46億年前の地球誕生時の状態に近い。科学界では、小惑星のサンプルを回収・分析することで、太陽系の形成及び生命の起源に関するいくつかの謎を解明することが期待されている。
はやぶさ2は2014年12月に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。現在は徐々にりゅうぐうに接近中で、今月27日頃に約20キロ離れた場所に到達する。りゅうぐうは直径が約1000メートルのみの小惑星であるため、はやぶさ2が接近・着陸するための軌道は非常に高い精度が必要とされる。
観測・撮影後、はやぶさ2は今年9−10月にりゅうぐうに初着陸し、岩石サンプルの試験掘削を試みる。はやぶさ2は来年の年初にりゅうぐうを離れ、さらに2回着陸しサンプルを収集する。来年末にはりゅうぐうを離れ、早ければ2020年末に地球に帰還する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月22日