福田氏は「アジアの未来を考える」と題した特別記念講演で、次のように指摘した。流動化する現在の世界は、非常に重要な変化の節目を迎えている。今日の東アジアはすでに欧米と並び、世界の経済発展、社会の秩序形成の重要な支柱になっている。世界経済と世界の秩序をけん引できる時代がすでに始まっている。日中関係もすでに「共創」の時代に入っている。我々は相手の長所と短所を認識し、相互補完するべきだ。中日韓、ASEANなどのアジア諸国はウィンウィン・共創・共融を踏まえた上で、有無相通ずと共同協力でより高い目標を達成するべきだ。
徐氏は特別記念講演で、中日締約の意義を▽条約は「中日共同声明」が両国の平和・友好関係の基礎であり、声明の各種原則を厳守するべきであることを確認した▽中日の締約はそれまでの両国関係の政治的総括であり、未来に向かい邁進する新たなスタートラインでもあり、中日が過去を終わらせるばかりではなく、世代友好の未来を共に切り拓かなければならないことを意味している▽中日双方は覇権を求めず、覇権を求めるすべての企みに反対すると約束したが、これは厳かなる自制であり、地域と世界の平和を守る上で有利だ▽ハイレベル相互訪問の扉を開き、両国の互恵協力と共同発展に理想的な環境を提供した――の4点にまとめた。
今回のシンポジウムは新型国家関係と人類運命共同体の構築促進をテーマとし、中日平和友好条約の締結の歴史と精神を温めた。学術講演後、学者らは日本の政治・外交・安全、経済・社会・文化の分科会で白熱した議論を展開した。両国関係の改善・発展の新たな措置について議論を掘り下げ、中日関係を正常な軌道に戻し、長期的かつ健全で安定的な発展を促進するため提案を行った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月25日