70年後の今も「慰安婦」問題が重要なのはなぜか=米メディア

70年後の今も「慰安婦」問題が重要なのはなぜか=米メディア。日本人女性の地位は過去70年で大きく高まった。だがその取り組みの任は重く、道のりは長い。2017年、世界経済フォーラムのある調査によると、日本の性の平等状况は144カ国中114位にとどまっている…

タグ:女性 地位 映像 歴史 社会地位

発信時間:2018-06-25 16:15:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米ウェブサイト「ザ・ディプロマット」は19日、「70年後の今も『慰安婦』問題が依然として重要なのはなぜか」(作者:庄司洋加)と題した記事を掲載した。主な内容は次の通り。


 数十体の女性の死体が共同墓地に遺棄される、きめの粗い白黒の映像。たった19秒のこの映像は、正義のために数十年にわたって続けられてきた戦いの必要性を雄弁に物語っている。第2次世界大戦の最後の数カ月に撮影されたとされるこのシーンは、1932年から第2次大戦終了まで続いた旧日本軍の「性奴隷」制度の歴史の一部を示している。


 ソウル市とソウル大学校人権センターが今年2月に発表したこの映像は世界で幅広く報道された。だが日本国内ではほとんど関心を集めなかった。半世紀以上が経つ今も、日本政府は依然として自らの戦争の歴史を直視することを拒み、賠償問題は解决済みとし、旧日本軍による暴行を否認している。


 戦時中の暴行、とりわけ女性に対する暴行を認めることの拒否は、現在の日本社会の女性に対する見方を表している。

「慰安婦」問題の否認や弁解、軽視は今も幅広く存在する。生き残った人びとを「プロの売春婦」と呼び、証言やその他の証拠の有效性を攻撃する。こうした行為は今になって始まったものではないが、旧日本軍の「性奴隷」制度の報道の困難さは驚きに値する。


 軍の「性奴隷」制度は戦争期に生まれたが、その源は衝突や占領よりもさらに根深い。日本が当時、この制度を設計・実施・拡大した背景には、日本に根を張った男女不平等の問題と、隣国の人びとに対する日本人の差別があった。この現象は依然として現在の日本社会に影響を与えている。


 日本人女性の地位は過去70年で大きく高まった。だがその取り組みの任は重く、道のりは長い。2017年、世界経済フォーラムのある調査によると、日本の性の平等状况は144カ国中114位にとどまっている。政府や公共部門、民間部門のいずれでも、指導的な職にある女性の数の少なさは驚くべきだ。日本の女性と少女はあらゆる場面でしばしば性的な暴力や差別に遭っている。女性のエンパワーメント運動が世界的な盛り上がりを見せる今でも、この問題にはほとんど光が当たっていない。大阪国際大学は最近の調査で、政府や警察、メディアで仕事をする女性がセクハラを受けた事例を150件記録している。


1  2  >  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで