日本メディアによると、サンマの漁獲量が減少し続け、水温上昇の影響に対する懸念が高まっている。また、日本最大の漁場である道東海域で水温の高い「暖水塊」ができ、冷水域を好むサンマが減り、ダブルの打撃を受ける可能性がある。
『日本経済新聞』ウェブ版が6月28日に伝えたところによると、2017年のサンマ漁獲量は前年比30%減少し、半世紀以来の最低水準となった。約50年ぶりとなる漁獲量減少に、日本の漁民は不安を隠せないでいる。
報道によると、水産庁は7月に東京で北太平洋漁業委員会(NPFC)を開き、各国・地域に漁獲制限の実施を提案するが、話し合いは行き詰まるとみられる。
サンマだけでなく、ウナギやアカイカなどの水産物も世界で需要が増加し、水産庁の長谷成人長官は、「周辺国と漁獲量管理を実施する必要性が高まっている」と話した。サンマの資源評価は7月の交渉内容になるが、ここで各方面の見解が一致することは難しい。
日本とロシアの学者は「過剰漁獲」が存在し、前年より安定させるのは厳しいとみている。上海海洋大学の田思泉教授は、「漁獲増加は資源減少につながるが、サンマは寿命が短く、資源に対する影響で言えば海洋環境の変化の方が大きく、漁獲を制限する必要があるとは思わない」との見解を示した。
6月15日、10隻の中型船が根室の花咲港を出発し、中国大陸と台湾の漁船が多い公海に向かった。7月下旬に帰港し、公海で捕獲したサンマが初めて日本国内に出回る。また、代替魚を使用する動きが拡大し、タコ漁に力を入れる漁業者もいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月29日