73年前の8月15日、日本が無条件降伏を宣言し、中国人民が日本の侵略者から戦勝を収めた。8月15日を記念するのは、歴史を銘記し平和を守るためだ。
中日双方の共同の努力により、中日関係はこのほど改善され、正常な発展の軌道に戻った。いかに両国関係の改善の流れを維持し、食い違いを適切にコントロールし、中日関係の長期的かつ健全で安定的な発展を推進するべきか。これは両国民の福利のみならず、世界の平和・安定・繁栄に関わる。
戦争が災いをもたらすだけであることは、歴史が私たちに教えてくれる。平和・友好・協力の道を歩むことは、中日双方にとって唯一正しい選択だ。中国人は、日本が発動した侵略戦争が中国人に大きな災いをもたらしたことを忘れていない。七七事変(盧溝橋事件)や南京大虐殺など、歴史の記憶はいまも中国人の脳内に記録されている。14年に及ぶ抗日戦争において、中華民族は軍民3500万人以上の死傷という重い犠牲を強いられた。
日本の侵略戦争は、自国民をも苦難の深淵に引きずり込んだ。日本国内の平和を愛する人々は現在も半生を続けている。当時の中国侵略戦争に参加した日本兵・山本武の子供が先ほど訪中し、戦争の真相を語り、父に代わり謝罪した。日本の有名作家の渡辺淳一は「百の理論は一つの良心にしかず」と題した文章の中で、中国と朝鮮半島の人々が日本の侵略により非人道的な扱いを受けたことを振り返った。これは歴史の事実を直視する良心の発露だ。
残念ながら、日本国内では侵略の歴史を美化するなど、中日関係の健全な発展に影響を及ぼす要素が残されている。侵略の歴史を否定し、侵略の事実を捻じ曲げ、軍国主義との間に一線を画さず、逆に侵略された人々の感情を傷つけることをすれば、アジアの隣国と国際社会から信用を失うだけだ。
中日両国は一衣帯水の重要な隣国で、平和と友好は大勢の赴くところ、民心の向かうところだ。中国側は日本側と共に、歴史を鑑とし未来を見据える精神に基づき、中日の4つの政治文書の各種原則を遵守し、政治的基盤を守り互恵協力を掘り下げ、食い違いを適切にコントロールし、中日関係の長期的かつ健全で安定的な発展を促したい。
今日の記念は、歴史の鏡を磨き、正義の警鐘を長く鳴らし、歴史を鑑とし未来を見据え、中日関係の長期的な安定を推進するためだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月18日