日本企業のインド高速鉄道市場への進出、気候風土に慣れない

日本企業のインド高速鉄道市場への進出、気候風土に慣れない。老朽化した列車がゆっくりと構内に入った。一部のインド人は放送の注意を聞かず、列車の前でレールを横切った。ホールでは乗車券を買い求める人が長い列を作っていた…

タグ:インド 列車 新幹線 高速鉄道

発信時間:2018-08-18 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 老朽化した列車がゆっくりと構内に入った。一部のインド人は放送の注意を聞かず、列車の前でレールを横切った。ホールでは乗車券を買い求める人が長い列を作っていた。


 ここはインド最大の都市ムンバイから北に車で約3時間の距離にあるボイサル駅だ。計画によると、ムンバイとグジャラート州の主要都市アーメダバードを結ぶ高速鉄道がここを通過するため、付近に新たな高速鉄道駅を建設する必要がある。ところが記者は施工の兆候を見ることができなかった。


 ムンバイ~アーメダバード間高速鉄道はインド初の高速鉄道であり、日本の新幹線の得難い輸出のチャンスだ。しかし同プロジェクトの建設は、現地人の抗議など多くの現実的な問題に直面している。


 緩慢な進捗


 付近の飲食店経営者は記者に、村で高速鉄道に関するインタビューを行わないよう注意した。「村人は最近、このプロジェクトに反対し抗議している。どこも憤った人ばかりだ」


 ある村人によると、抗議は政府からの補償金が足りないからではなく、この高速鉄道を信頼していないからだという。「普通列車に乗るならばボイサルとムンバイの往復料金は50ルピーのみだが、高速鉄道が完成すれば数倍に膨れ上がる」


 ムンバイ付近のターネーでは、民間組織と地方の政党が頻繁に街頭で抗議している。


 公開されている資料によると、同高速鉄道は全長508キロを計画しており、うち92%の区間が高架鉄道となる。沿線に12の駅を設ける。同プロジェクトは昨年9月に着工し、今年12月に土地取得を終え、2023年に竣工する予定となっている。インド国家高速鉄道公社(NHSRCL)のアチャル・カーレ社長は「新鉄道を2022年8月15日、インド独立75周年記念日の前に稼働開始させたい」と述べた。


 今や1年が過ぎようとしているが、プロジェクトの進捗は緩慢だ。


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