日本企業のインド高速鉄道市場への進出、気候風土に慣れない

日本企業のインド高速鉄道市場への進出、気候風土に慣れない。老朽化した列車がゆっくりと構内に入った。一部のインド人は放送の注意を聞かず、列車の前でレールを横切った。ホールでは乗車券を買い求める人が長い列を作っていた…

タグ:インド 列車 新幹線 高速鉄道

発信時間:2018-08-18 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 日本の目論見


 インドの鉄道総延長は世界トップクラスで、毎日の運行本数は約9000、乗客数は延べ2200万人以上にのぼる。しかし英国植民地時代に建設された鉄道は長年に渡り補修されておらず、運行が緩慢で低効率であるばかりか、安全事故が多発している。


 モディ首相は2014年に就任すると、インドの「高速鉄道の夢」を打ち出した。日本はインド市場に進出するチャンスを目にした。


 ムンバイ~アーメダバード間高速鉄道は、日本の新幹線技術輸出の旗艦プロジェクトだ。総工費は170億ドルを見込んでおり、うち80%が年利0.1%のみの円借款で賄われる。償還期間は通常30年だが、同プロジェクトは50年まで延長されており、前例にないほどの優遇ぶりだ。


 アナリストは「インド初の高速鉄道について、日本側は赤字覚悟に近い円借款を供与するが、目的は機先を制し進出し、長期的に展開することで、日本の技術と基準に依存させることが主な目的だ。これによりインド市場における将来的な利益を拡大する」と指摘した。


 ムンバイ~アーメダバード間高速鉄道はインドを網羅する国家級産業プロジェクト、「デリー〜ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)」の3分の1を占めるのみだ。さらにDMICはモディ政権が打ち出した、デリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタを結ぶ「ダイヤモンドの四角形構想」の一部でしかない。この規模で計算すると、ムンバイ~アーメダバード間高速鉄道はインドと日本の協力の「前菜」に過ぎない。


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