日本政府は22日、在日米軍がCV22オスプレイ5機を10月1日より、東京の横田基地に配備することを通知したと発表した。事故が相次ぐオスプレイが沖縄県以外に配備されるのは初。
在日米軍は4月3日、当初の予定を1年前倒しして、首都圏の横田基地にオスプレイを今夏配備する見通しを示した。日本の防衛部門によると、この5機は横田基地とその他の在日米軍基地の間を行き来し、静岡県の東富士演習場の訓練に参加することになる。
日本政府によると、米軍は今後オスプレイ5機を追加配備するという。2024年末までに、横田基地のオスプレイは10機に達する。
NHKによると、オスプレイは主に特殊部隊の輸送に使われる。夜間でも地形を詳しく把握できる暗視装置や、相手のレーダーを妨害する電子戦用の装備などが備えられている。横田基地に配備される米空軍のオスプレイは、沖縄に配備されている米海兵隊のMV22オスプレイと基本的な構造は同じだ。
防衛省は、軍事上の機密で東京配備の詳細は明らかにできないとする一方、偵察・情報収集や人質救出などを行う米軍特殊部隊の迅速な展開が可能になり、抑止力の向上につながるとしている。
オスプレイは近年、事故が相次いでいる。2012年6月、米空軍のCV22オスプレイがフロリダ州南部で訓練中に墜落し、5人が負傷した。横田基地は都心から約40キロ離れており、周辺に人口が密集している。先ほど米軍機から物体が落下する事件が多発したため、近隣住民がオスプレイ配備に強く反発している。
基地周辺の6市町でつくる「基地対策連絡会」の幹事を務めるのは、東京福生市の加藤育男市長だ。
加藤氏は「6月以降は5機が常駐しているが、低空飛行や夜間の離着陸も多く、市民は敏感になっている。政府は説明を行い、住民の不安を払拭する前に配備を正式決定しており、遺憾だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月23日