日本ではコンビニの店員もチェーンレストランのホールスタッフも、穏やかで親しみやすく、笑顔でなくとも、マニュアル通りに接客する。日本の優れたサービスは中国でよく知られており、多くの日本人も世界から高評価される日本式サービスに誇りを持っている。雑誌『日本ビジネスプレス』はこのほど、中日両国のサービス業を比較する2本の記事を掲載し、中国から学ぶべきとの見解を示した。
日本のサービス業の最大の欠点は何か。同誌は融通が利かないことだとしている。日本では、客が店員にマニュアルにないことを要求した場合断られると思われている。記事は1つの例を挙げた。家族5人が小さい喫茶店に食事に行き、店内は狭く席も少なかった。うち2人は2人掛けのテーブルを見つけたが、残りの3人は席が見つからず、そばに立っていた。店員がすぐに寄ってきて2階に座るかと聞いたが、2階は別の店で、確認する必要があった。面倒な上に、家族で離れて座らなければいけない。また、作者の友人も日本で気まずいことを経験した。彼はコンビニでティーパックで出す紅茶を注文し、飲み終わって店員にお湯を注ぐように頼んだ。これは中国ではよくあることだが、店員は困った顔をし、「上司に聞いてみる」と言った。これが「マニュアルにないことを要求した場合断られる」という典型的なケースである。
作者は、中国のサービス業の最大の強みは「店員が柔軟に対応できる」点だと考える。この柔軟さは日本が学ぶ価値のあるものである。