9月6日に北海道で地震が発生すると、多くの観光客が旅行計画を変更し、北海道を離れることを余儀なくされた。また現地の大型活動も中止や延期を迫られている。秋は北海道の観光シーズンで、地震による影響が業界関係者から懸念されている。
札幌市内の多くのホテルで8日、空室が目立った。また食材、ベッド、タオルなどの物資が不足し、多くのホテルが新たな予約を受け付けられない状況となっている。札幌市の大通公園は7日に大規模なグルメイベントを予定していた。毎年約200万人が来場するが、今年は地震の影響により延期を余儀なくされた。主催者は「現在は電力を節約する必要がある。残念だが延期するしかない」と話す。
函館市の有名な函館市場も8日早朝、閑散としていた。土産店を経営する38歳の男性は「今の利用客は通常の2−3割のみだ。これほど人の少ない週末は開店してから初めてだ」と話した。8日に始まる予定だった函館グルメサーカスも中止された。函館ホテル旅館協同組合の遠藤浩司理事長によると、函館のホテルの予約もキャンセルが相次いでいるという。
旭山市の旭山動物園は7日に営業再開したが、来園者は通常の半数にも満たない。登別市の登別温泉も、地震により約2500人が予約をキャンセルしたと発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月11日