3000万人の観光客が日本に殺到 現地人が「観光汚染」に不満=英メディア

3000万人の観光客が日本に殺到 現地人が「観光汚染」に不満=英メディア。日本の多くの観光スポット付近で暮らす住民が現在、大声で騒ぐ失礼な外国人、公共交通機関の混雑、観光客の悪質なマナーに失望を深めているからだ…

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発信時間:2018-09-17 14:19:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本には伝統的に「おもてなし」の文化があるが、これは今や薄まりつつある。日本の多くの観光スポット付近で暮らす住民が現在、大声で騒ぐ失礼な外国人、公共交通機関の混雑、観光客の悪質なマナーに失望を深めているからだ。英デイリー・テレグラフ紙(電子版)が10日に伝えた。


 この問題は京都や鎌倉など一部の都市で深刻化しており、現地人は地方当局に観光客による「観光汚染」を訴えている。


 日本の観光部門は観光客に対して、東京・京都・大阪といった「黄金ルート」を離れ、地方を旅行するよう積極的にPRしている。


 この措置は一定の効果を発揮しているようだが、多くの観光客(特に日本旅行が初めての観光客)は東京の摩天楼とネオン、京都の文化と歴史の風情、大坂周辺の美味しい料理、娯楽とショッピングを体験しようとしている。


 今年1−8月の訪日外国人数は2000万人以上で、通年で3000万人を突破し昨年の2870万人を上回る見通しだ。


 これは2011年の710万人と比べると大きな変化だ。同年に日本の東北地方はM9.0の地震、原発事故を起こす津波に見舞われた。


 観光業に依存するホテルや企業は外国人客の殺到を歓迎しているが、現地人はこれほど多くの外国人が来ることに不満を抱いている。


 京都では観光客の増加に関する多くのクレームが届いている。


 現地人によると、京都で最も有名な観光地付近では、路線バスに乗れないことが多い。また宿泊の大きな需要があり、未許可の民泊が経営されている。


 外国人客は往々にして、現地の習慣を理解していない。ゴミを出す時は、丁寧に分別するなどだ。これは外国人と現地人の摩擦を増やしている。


 京都市の観光部門によると、彼らもこれらの問題を意識しており、現地人と外国人客の不和を解消する措置を講じているという。


 関係者の赤星修平氏(音訳)は「観光客の増加は確かに、京都市民の日常生活に影響を及ぼしている」と述べた。


 「ただし私たちはPR活動により、観光客のマナーを守る意識を高めている」


 京都はトリップアドバイザーと提携し、観光客にマナーのガイドを提供している。また雑誌を使いマナーに関する知識を伝えている。


 京都の観光部門も、観光シーズンを外すか、観光客の少ない時間帯の利用を推薦している。


 赤星氏は「長期に渡る観光客の増加により、京都はさまざまな問題に直面している」と話した。


 「現地の市民と観光客が仲睦まじく共存し、互恵・ウィンウィンを実現することが目標だ。革新を通じ、多すぎる観光客によって生じるさまざまな問題を解消する」


 赤星氏は「京都人は対抗や衝突から問題を見ることはない。丁寧な取り組みにより調和的な共存を実現するべきだ」と補足した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月17日

 

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