「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)イニシアチブをめぐり、中国と日本の第3国における協力方法を議論するシンポジウムが16日、上海市で開かれた。日本通運は中国と欧州を結ぶ鉄道網を利用する貨物輸送業務を紹介した。日通の杉山龍雄常務執行役員は、輸送時間の短縮などにより、「多くの日本企業が利益を手にする」と述べた。
共同通信の17日の報道によると、同シンポジウムは日本の安倍晋三首相が来週訪中する際に開かれる、第3国のインフラへの投資に関連するフォーラムに向け開かれたイベントだ。日通と日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所が主催。中日両国の第3国における協力の主な内容として、日本政府は中欧貨物輸送鉄道の活用を提案する予定だ。
日通は経済産業省の委託を受け、国境地帯の貨物中継輸送作業や関税手続きなどの調査を行った。日通は、輸送サービスの質を保証できると判断し、年内にも自社の臨時列車を西安市からドイツのデュイスブルクに向け発車する予定だ。また日通は同事業を通じ、中国側に運行に関する知識と経験を提供することを検討している。
中国と欧州を結ぶ定期貨物列車は「中欧班列」と呼ばれ、中国の約50都市と欧州の10カ国以上の約40都市を結ぶ。同列車は自動車部品や機械設備などを輸送し、年内の運行本数は5000本を超える見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月17日