安倍氏がモディ氏を厚遇 大国間で「バランス外交」を推進

安倍氏がモディ氏を厚遇 大国間で「バランス外交」を推進。中国訪問を終えた日本の安倍晋三首相は28日、国内で「古い友人」であるインドのモディ首相を迎えた。両首脳は29日に正式に首脳会談を開き、安全・貿易協力と「インド太平洋戦略」の共同推進などで合意する見通しだ…

タグ:インド モディ 議題 貿易 太平洋

発信時間:2018-10-29 14:44:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国訪問を終えた日本の安倍晋三首相は28日、国内で「古い友人」であるインドのモディ首相を迎えた。両首脳は29日に正式に首脳会談を開き、安全・貿易協力と「インド太平洋戦略」の共同推進などで合意する見通しだ。


 安倍氏はモディ氏を厚遇し、日印首脳の「親密ぶり」をアピールした。日本は中国との関係改善を求めると同時に、積極的にインドに働きかけ日印戦略協力を強化することで、大国間で「バランス外交」を推進しようとしているという見方もある。


 新世紀を迎えると、日印関係が迅速に強化された。両国首脳は2005年以降、毎年相互訪問している。モディ氏は2016年に首相に就任してから、今回で3回目の訪日となる。報道によると、モディ氏の今回の訪問は2日間で、28日の活動のほか29日に安倍氏と正式に首脳会議を開く。これは今回の訪問の「見せ場」とされている。


 インドの関係者によると、今回の印日首脳会談は双方が共に関心を寄せる地域・世界的な問題に焦点を絞る。これにはインド太平洋地域での協力方法の掘り下げ、防衛・安全協力の強化、第三国における協力枠組み内(「印日+」モデル)のアジア・アフリカのインフラ整備の推進などが含まれる。日本メディアは、両国首脳が日印戦略的パートナーシップの「格上げ」を共に宣言すると報じた。政治・安全の議題のほか、両国首脳はデリー・ムンバイ産業回廊、ムンバイ〜アーメダバード間高速鉄道、チェンナイメトロなどにさらに注力することになる。IoT時代を着眼点とし、企業・技術・人材など各方面の協力関係を構築する。


 日本経済新聞は、今回の日印首脳会談の多くの議題が、中国と関連すると分析した。安倍氏はモディ氏に先ほどの訪中に関する具体的な状況を伝え、かつ戦略的連携により中国に「共同対処」する態度を示す。日本メディアは、安倍氏はインド首脳との関係強化を通じ、大国間での「バランス外交」をさらに推進すると分析した。モディ氏も先ほどNHKの独占インタビューに応じた際に、印日は相手国の発展において不可欠なパートナーであり、両国の協力関係のさらなる強化に期待すると表明した。


 中国社会科学院日本研究所の盧昊副研究員は28日、環球時報のインタビューに応じた際に次のように述べた。インドはすでに日本の「戦略的外交」の重要なPR対象となっている。インドにも日本を通じ、外交の戦略的空間を拡大する需要がある。アジア太平洋地域では現在、大国の駆け引きが激化し、関係が複雑化している。日本はこの状況下、インドという「戦略的足がかり」をしっかり把握し、インドとインド太平戦略を共同推進しようとしている。地政学的競争と地域秩序の主導権を把握するほか、中国をけん制し、中国の地域で拡大する影響力を相殺する狙いがある。安倍氏は大国との外交で各方面に手を出しているが、その重要な目標は日本自身の戦略的自主性の強化、戦略的リスクと不確実性の相殺、立ち回るための余地の拡大だ。語るのは「友好関係」だが、実際には現実主義と利益という鮮明な方向性がある。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月29日

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