小松昭夫氏、「三方よし」の経営理念

小松昭夫氏、「三方よし」の経営理念。日本人経営者、小松昭夫氏の経営伝記の中国語版新書『小松昭夫の企業経営の道』と『経営実践手帳』がこのほど、東方出版社から出版・発行された…

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発信時間:2018-10-31 14:25:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本人経営者、小松昭夫氏の経営伝記の中国語版新書『小松昭夫の企業経営の道』と『経営実践手帳』がこのほど、東方出版社から出版・発行された。新書の発表会が26日、北京市で開かれた。


 小松氏は日本の小松電機産業の創業者だ。裸一貫からシャッター事業日本一を実現した小松氏には、独自の経営哲学がある。うち最も重要なのは、江戸時代の近江商人による「三方よし」という経営思想だ。


 三方とは「売り手、世間、買い手」のことだ。買い手の満足度を高めるため、小松氏は社員による革新を奨励し、事業の改善を続けた。また社員による自主創業を積極的に奨励し、さらには社員の資金調達と上場を支援した。


 小松氏は発表会で、「若者にとって最も重要なのは、考えのある社員になることだ。正しい人生観を樹立し、なぜ生きるのかを知らなければならない」と述べた。


 本書の編集者の一人、新華社世界問題研究センター研究員の張可喜氏によると、小松氏は早くから企業の社会的責任を実践していた。小松氏は1994年に財団法人人間自然科学研究所を設立し、南京大虐殺紀念館など中国、韓国、ロシアなどの平和記念館を訪問し、追悼式を開いた。小松氏はその後「平和共存」という理念を掲げ、世界平和を促進するため努力を続けた。


 産業能率大学の欧陽菲教授は長年に渡り日本企業を研究し、本書の序文を記した。欧陽氏は発表会で、「企業の経営経験の研究で最も重要なのは、企業の経営理念の研究だ。正しい経営理念は処方箋のように、企業の活力を引き出すことができる。小松氏の企業経営の知恵は、中国の経営者の参考材料になる」と話した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月31日

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