法廷は特に南京大虐殺に注目した。関係者の評価によると、その犠牲者数は30万人を下らない。日本の朝香宮鳩彦王が南京大虐殺を許可し、大規模殺戮は裕仁天皇からも許可を得た。ところが日本の皇族は一人も罰を受けていない。米国側の要求により、皇族は刑事捜査を免れた。米国側は当時、日本を自国の勢力範囲に収める計画を立てており、国民に親しまれている皇族のすべての罪を許した。
東京裁判の最大の不正とは、生物兵器を研究していたことで悪名高い「731部隊」の研究者が、処罰を免れたことだ。同部隊は駐留先で13年に渡り、捕虜と一般人を対象に残酷な実験を行っていた。各種評価によると、731部隊は3000人から1万人を殺害しており、うち3分の1はロシアの一般人だった。
1949年12月、日本の12人の被告がハバロフスク裁判に出廷した。彼らは2−25年の懲役刑を下された。しかし歴史の正義は取り戻されなかった。米国側の要請により、731部隊長の石井四郎、石井の助手、責任者は極東軍事裁判に出廷しなかった。米国政府は有効な生物兵器の研究に興味を持ち、731部隊の研究成果を手にしようと試みた。石井と助手は裁判前に、秘密裏に米国に渡った。彼らは戦後、有名かつ成功を手にした医師になった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月21日