南京大虐殺の生存者3人が死去、記念館で追悼式がしめやかに営まれる

南京大虐殺の生存者3人が死去、記念館で追悼式がしめやかに営まれる。

タグ:南京大虐殺 生存者 死去 追悼式

発信時間:2018-12-07 11:32:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 


 侵華日軍南京大屠殺遭難同胞紀念館(南京大虐殺紀念館)は6日、先ほど亡くなった南京大虐殺生存者の王秀英さん、趙金華さん、陳広順さんの追悼式を開いた。写真は追悼式に参列した趙金華さんの娘、趙敏さん。(記者泱波撮影)


 侵華日軍南京大屠殺遭難同胞紀念館の展示ホールで6日早朝、南京大虐殺生存者の王秀英さん、趙金華さん、陳広順さんの灯火がゆっくりと消された。


 この亡くなったばかりの南京大虐殺の生存者3人は、いずれも90歳を超える高齢だった。王秀英さんは1925年10月生まれで、2018年10月31日に93歳で亡くなった。趙金華さんは1924年12月生まれで、2018年12月2日に94歳で亡くなった。陳広順さんは1924年8月生まれで、2018年12月3日に94歳で亡くなった。


 記念館の展示ホールで、照明が弱めに調節された。両側の壁には、2017年9月30日に登録された南京大虐殺生存者の写真が掛けられている。時の流れと共に彼らがこの世を去り、灯火が消されている。


 生存者の家族は壁の高齢者の写真を磨きながら、涙をこらえられなくなった。記念館の職員は写真に黄色い菊の花を供えた。全員が起立し、黙祷し、3回頭を下げた。


 王秀英さんの息子、馬明強さんは「若い頃の痛ましい経験は、母に終生癒えることのない傷を残した。生前は私たちによく、南京大虐殺の経験を語っていた」と話した。


 日本軍は1937年冬、南京で筆舌に尽くしがたい悲惨な大虐殺を行った。王秀英さんは当時わずか12歳で、おじといとこが日本軍に連れ去られ、殺害された。


 趙金華さんの娘の趙敏さんは、母の生前の写真と水飲みに使っていた銅製の瓶を記念館に寄贈した。「若者がこの歴史を記憶することを願う。戦争は余りにも残忍だ。子々孫々と続く平和を願っている」


 南京大虐殺の当時、趙金華さんはわずか13歳だった。父は日本軍に連れ去られ、殺害された。母方の親戚は日本兵に強姦され、刃物で刺され、厳冬の冷たい川に投げられ死亡した。


 南京大虐殺が発生して、今年で81年になる。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月7日

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