日本の婚活ではかつて、ルックス、家庭、年収などにより適切なパートナーを選ぶことが多かった。ところがNHKによると、日本では現在「DNA婚活」が流行しているという。台湾連合新聞網が11月30日に伝えた。
東京都の飲食店で、男女がマスクをつけ着席した。活動の主催者も参加者の年齢、職業、年収などを明かさず、DNAの相性だけを伝えた。相性の良さは0−100%で、70%以上だと「相性がいい」とされる。
活動に参加した男性は、「すぐに共通の話題を見つけ、盛り上がった」と話した。この男女の相性は82%に達した。
婚活イベントの主催者は、免疫をつかさどる「HLA遺伝子」を、DNAの相性を診断する根拠とした。HLA遺伝子の相性は、臓器のドナーとレシピエントの相性を判断する根拠だ。HLA遺伝子はまた嗅覚とも密接に関連している。
このマッチング方法は、Tシャツ実験に基づいている。研究者は男性にTシャツを来させ、体臭のついたTシャツを女性に渡し、嗅覚によって好みを判断させた。その結果、この好みはパートナーとのHLA遺伝子の相性を反映した。そのため被験者の多くが、相手の匂いが心地よいと感じた。
イベントに参加した女性は、DNA婚活を選んだ理由として、時間を無駄にせず相性のいい相手を選びたかったからと話した。主催者によると、登録会員は20・30代女性が中心となっている。
このようなマッチングサービスは5年ほど前からスイスや米国で存在しており、日本でも4社がサービスを提供している。紹介料の他に数万円の遺伝子検査費を支払うと、DNAの相性を参考にしながら相手を紹介してくれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月5日