日本の安倍晋三首相は12日、官邸で記者団の質問に答え、今年1年を表す漢字に「転」を選んだ。「未来を好転させるかどうかは私たち自身に懸かっている。日本は来年、大きな転換点を迎えるが、良い年にしたい」と述べた。共同通信が伝えた。
具体的には、ロシアのプーチン大統領と1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させることで合意したとして、「日ロ関係に大きな転機が訪れたと感じる1年だった」と語った。6月の米朝首脳会談も理由に挙げた。
また、2月の平昌冬季五輪で4回転ジャンプに成功し、2大会連続で金メダルを獲得したフィギュアスケートの羽生結弦選手、将棋の藤井聡太七段、テニスの大坂なおみ選手の活躍を引き合いに「新しい世代への転換を予感させた」と振り返った。
菅義偉内閣官房長官は記者会見で、今年の漢字に「成」を選び、「働き方改革と漁業法など、約70年ぶりの各種改革を終えた」と強調した。
日本漢字能力検定協会は12日に京都の清水寺で、2018年の暮らしを最も反映する「今年の漢字」に「災」を選んだ。
入選理由は、今年の西日本豪雨、北海道地震、これに続く台風や酷暑などの自然災害だ。他にも「人災」と認定された財務省の文書改ざん、大学入試の不正などの問題もあった。
「災」が今年の漢字に選ばれたのは2回目。前回は2004年で、強い台風に見舞われ、M6.8の新潟県中越地震が発生した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月13日