毎日電車で通勤・通学しなければならない日本人が、駅や車内で最も嫌うのはリュックだ。日本の鉄道会社は、乗車の際に他の乗客の邪魔にならないよう、リュックを前に抱えるか、網棚に置くよう呼びかけている。
NHKは電車内や駅でどんな行為が迷惑と感じるかについて、今年度「荷物の持ち方・置き方」が初めて1位になったと伝えた。
アンケートは、全国の民間鉄道会社73社が加盟する日本民営鉄道協会が毎年ホームページで行っており、今年度は2686人が回答した。
駅や電車内で迷惑と感じる行為について複数選択式で尋ねたところ、「荷物の持ち方・置き方」が最多となった。2位は9年連続でトップだった「騒々しい会話・はしゃぎまわり」で、3位は「座席の座り方」となった。
「荷物の持ち方・置き方」は9年前は12位だったが、一昨年度は4位に、昨年度は3位に浮上した。
これはビジネスリュックで通勤する人が増え、混み合った車内でぶつかったり圧迫されたりして不快に思うケースが多くあるためだ。
取材に応じたリュックメーカーは、次のように回答した。スマートフォンの普及で両手が空くことが好まれるほか、日本で多様な働き方が進んできて正装ではなくカジュアルな格好での通勤が増えたこと、さらに東日本大震災のあと非常用のグッズを持ち歩いたり、電車が止まっても歩いて帰宅できるよう備えたりする人が増え、ビジネスリュックの売り上げが大幅に伸びた。
このような状況を受けて鉄道会社各社は、周囲に迷惑がかからないよう、リュックは前に抱えるか、網棚を使うなどポスターやアナウンスで呼びかけている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月7日