露日の交渉に進展なし、「地獄への道」に立たされた安倍氏

露日の交渉に進展なし、「地獄への道」に立たされた安倍氏。日本の安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は火曜日午後に会談し、日露平和条約の締結を含む一連の問題について協議した。両氏の会談は長時間だったが、進展は得られなかった…

タグ:ロシア 日露平和条約 領土

発信時間:2019-01-23 16:25:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本の安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は火曜日午後に会談し、日露平和条約の締結を含む一連の問題について協議した。両氏の会談は長時間だったが、進展は得られなかった。両国メディアも今回の会談に期待していない。ある日本の専門家は、今回の会談により安倍氏は「地獄への道」に立たされたと述べた。


 イタルタス通信によると、モスクワ時間22日午後2時(北京時間午後7時)頃、プーチン氏と安倍氏が単独会談を開始した。両氏の会談時間は3時間にものぼった。プーチン氏は会談後、会談は建設的で実務的な雰囲気のなか行われたと表明した。また露日はこれから双方が受け入れられる、両国民から支持される解決策を見いだすため努力しなければならないと強調した。プーチン氏は、両国には平和条約締結の意向があり、これからも引き続き取り組んでいくと表明した。安倍氏は、日露は北方四島(ロシア名・南クリル諸島)で共同経済活動を展開すると表明した。両首脳はさらに、両国の外相が2月に平和条約に関する新たな交渉を行うと表明した。場所はミュンヘンになる見通し。


 共同通信は消息筋の話として、「ロシアが日米同盟を潜在的な脅威としていることから、日露双方は敵対的な軍事政策・行動を回避するという内容を、平和条約に明記することを議論する可能性がある」と伝えた。ロシア外交問題評議会の専門家は消息筋の話として、安倍氏は歯舞諸島と色丹島の返還を求めない、この目標が非現実的と分かっているからだと述べた。


 ロシア科学アカデミー極東研究所の主席研究員は22日、ロシア・スプートニクに対して「露日平和条約の締結は、西側、G7諸国の統一的な反露陣営を打破する」と話した。


 しかし多くの露日専門家は、両国の立場が異なるため会談で実質的な進展が得られる可能性は低いとしている。ロシア・トゥデイは専門家の話として、平和条約を締結するためには両国の関係と信頼が新たな水準に達しなければならないが、これは長く苦しい取り組みになると伝えた。九州大学の岩下明裕教授は、今回の会談により安倍氏は「地獄への道」に立たされたと述べた。経済活動と領土主権は完全に性質が異なる。安倍氏は北方四島の経済活動により領土問題の解決を促そうとしているが、この方法そのものが間違いだというのだ。


 共同通信によると、安倍氏は大阪で開催されるG20サミットにプーチン氏が出席する際に、両国の基本的な合意の形成を目指している。この日程を考慮し、安倍氏は再訪露も視野に入れている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月23日

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