昨年の全国政治協商会議には、委員でないにも関わらず会場の前列に座っていた人々がいる。彼らは政治協商会議に出席した海外僑胞だ。
全国政治協商会議は2001年より18年連続で海外僑胞を招待している。彼らは複数の部門から推薦され、いずれも居住国において大きな声望と影響力を持つ。昨年の出席者は30数人で、日本からは2人。彼らはこのほど記者のインタビューに応じ、両会の印象を語った。
劉洪友氏「会議の提案は大国らしさと責任を示した」
全日本華僑華人連合会の劉洪友会長は、「招待を受けた時は感激した。この栄誉は私の長年に渡る華僑界における活動への激励であり、私の30数年に渡る中華伝統文化伝播活動への評価でもある。この会議を利用し、在日僑胞の良好なイメージと真の心の声を祖国の人々に伝えようとした」と振り返った。
劉氏は会議で、「文化は一国の精神的なイメージだが、いかに中華文化の海外における宣伝者・種まき機になり、世界で中華民族のイメージを示し、最も独特な名刺を出すかは、世界の大文化圏において深い意義を持ち、海外の華僑・華人にとって辞退することのできない責任と使命でもある」と述べた。
劉氏は会議前に入念なリサーチと準備を行い、日本で30年以上に渡り中国の書道と漢字芸術をPRしてきた経験と結びつけ、全国政治協商会議に提案を行い、「中華民族文化の良き海外宣伝者・種まき機になるために」と題した報告書を提出した。在日僑胞の「初心を忘れず文化を繁栄させる」取り組みを紹介し、中華文化への自信と誇りを表現した。
劉氏は会議で、中国の各業界の代表者からの声を耳にした。これらの声が国内にんざしているだけではなく世界にも目を向けており、人類の運命と共同発展に注目していることが印象的だったという。「中国は大国としていっそう、大国らしさと責任を示している」