日本の第19回統一地方選の前半戦の結果が8日に発表された。与党・自由民主党は41都道府県の議会選挙で過半数の議席を獲得し、今夏の参院選に向け基礎を固めた。
野党全体が振るわなかった。最大野党の立憲民主党の議席がやや増加したが、同じく旧民主党から分裂した国民民主党の議席は大きく減少した。
【自民党の堅固な基礎】
今年の統一地方選の前半戦には、41都道府県と17の政令指定都市の議会選挙、11道府県の県知事選挙、6つの政令指定都市の市長選挙が含まれる。
8日に発表された結果によると、41都道府県の2277議席のうち自民党が過半数、50.9%の1158議席を獲得した。うち25道府県で自民党が過半数を占めた。
統一地方選の投票前、塚田一郎元国土交通副大臣は安倍晋三首相と麻生太郎副首相の故郷の道路建設について、上司の意向を「忖度」したと発言した。塚田氏は5日に辞職した。共同通信は、自民党は塚田氏の件の悪影響を最小限に抑えたようだと伝えた。
自民党は大阪府知事と大阪市長の選挙で、大阪の政治勢力である維新の会に勝てなかった。大阪維新の会所属で元大阪市長の吉村洋文氏が大阪府知事に当選し、日本維新の会代表で元大阪府知事の松井一郎氏が大阪市長に当選した。
安倍氏は8日「選挙結果を真摯に受け止め、必勝の姿勢で全力で後半戦を迎える」と述べた。
今回の41道府県の議会選挙の投票率は過去最低の44.08%。17の政令指定都市の議会選挙、6つの政令指定都市の市長選挙の投票率も過去最低となった。
統一地方選の後半戦、すなわち政令指定都市以外の市区町村の首長選挙は21日に行われる。