日本政府と日本銀行(中央銀行)は4月9日、2024年度から流通する1000円、5000円、10000円の新紙幣を発表した。『日本経済新聞』は10日、日本は世界でも数少ない現金大国であり、最新技術を利用して通貨の偽造防止を強化し、この安全な決済方法を今後も継続していくと伝えた。一方、日本政府は2025年までにキャッシュレス決済の比率を欧米と同じ40%に引き上げるとしており、日本の通貨に将来のビジョンは見えていないようである。
また、日本は2021年度前期に新500円硬貨を発行する予定。現在使用されている各額面の紙幣と500円硬貨は、新紙幣と新通貨の流通後も引き続き使用できる。日本政府と日本銀行は各額面の紙幣のデザインを変更するが、1000円から10000万円の額面の種類は変わらない。
世界を見ると、欧州は2018年末に最大額面500ユーロ紙幣の発行を停止した。シンガポールやインドなどもキャッシュレス化とマネーロンダリングに対応するため、額面の大きい紙幣の使用を停止する計画。
日本が新紙幣の発行を決めたことについて、「キャッシュレス化を促進するには、1万円札を使わなくする方向で話し合うのが最善」(野村総合研究所の木内登英氏)という見方もある。しかし、日本政府と日本銀行は、現金主義が根付いている日本で1万円札を使わなくすれば混乱を引き起こす可能性があると考え、そのままにするという方針を固めた。