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発信時間：2019-04-23 11:29:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

　夏の参院選の前哨戦となる衆院大阪12区、沖縄3区の補欠選挙が21日投開票され、自民党公認候補が落選した。安倍政権は与野党の政治決戦となる参院選を前に危機感を募らせている。共同通信が伝えた。

　安倍氏が2012年に第2次内閣を発足させた後、自民党が衆参の補選で敗北したのは、不戦敗だった2016年の衆院京都3区補選を除けば初めて。自民党は21日に大阪12区、沖縄3区の議席を失った。

　大阪2区は自民党の元環境副大臣の北川知克氏の死去に伴う補欠選挙となった。自民党の新人北川晋平氏（32）が、日本維新の会の新人藤田文武氏（38）に敗れた。

　沖縄3区は玉城デニー氏の県知事就任に伴う補欠選挙。無党派新人の屋良朝博氏（56）が野党から支持を集め、自民党新人の島尻安伊子氏を破った。

　藤田氏と屋良氏は衆院議員に初当選。

　藤田氏が所属する日本維新の会は大阪を本拠地とし、先の大阪府知事・大阪市長選で連勝した。

　沖縄では、島尻氏が米軍基地移設計画に賛成したが、同計画に反対する屋良氏が当選した。

　普天間基地は沖縄県宜野湾市の住宅地に近いため、批判を浴びている。日米政府は県内の名護市辺野古への移設で合意した。沖縄県民はこれに強く反発し、県外移設を求めている。

　野党は、自民党の敗北は安倍政権の驕りの結果だとし、今後の選挙で攻勢を強める。

　参院選を間近に控え、自民党は有権者からの支持を集め、今月上旬の閣僚による失言の悪影響を払拭しようと急いでいる。

　塚田一郎国土交通副大臣は今月1日、福岡県知事戦の応援演説に駆けつけた際に、安倍氏の実家がある山口県下関市と麻生太郎副首相の実家がある福岡県を結ぶ鉄道プロジェクトの調査について言及した際に口を滑らせ、両氏への「忖度」をほのめかした。桜田義孝五輪相は10日、都内で開かれた自民党議員の高橋比奈子氏のパーティーに出席した際に、「おもてなしに協力していただければありがたいが、復興以上に大事なのは高橋さんだ」と発言した。

　塚田氏と桜田氏はすでに辞任しているが、失言の悪影響は自民党の選挙の足を引っ張ることになる。

　｢中国網日本語版(チャイナネット)｣　2019年4月23日

 

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